ベトナム縦断③ダナン

予約したダナンの宿は昨日に増してひどかった。フロントに人がいなくて30分ぐらい待たされた挙句、出てきた爺さんは英語も覚束ないし、2日分の宿代5万ドン(3000円)も現金でしか受け取れないという。そこにクレジットカードのステッカーを貼っているのに。レシートも出せないと言う。レシートは「No need」ってそっちが言うことじゃないだろう。これでレシートを出さないのは普通のことだとわかりました。屋台ではレシートを出さないしレシートを要求する客もいない。つまり屋台と同じ感覚なのだ、と妙に納得がいきました。

 

9月12日(月)

 

今日も朝食は近くのバインミーの店からテイクアウト。

22000ドン(132円)で格安でした。

パクチー抜きにしてもらったのですが、ほのかにパクチーの香りがしました。

 

帰国の際に必要となる手続きを開始。厚労省のホームページから「MySOS」というアプリをダウンロードし、そこに先日福岡市から送ってもらったワクチン接種証明書を登録するという作業です。ところが何回アップロードしても「予期せぬエラーが発生しました。時間をおいて再度行ってください。」とのエラーメッセージが出て進まないのです。どうなっているんだ、厚労省

 

作業は今日は諦めて市内散策に出かけることに。暑いし息苦しいので早々にマスクを外しました。ホテルからちょっと歩くとハン川に当たりました。ここにかかるドラゴン橋はダナンの象徴です。

ハン川とドラゴン橋

週末にはドラゴンが火を噴きます。

youtu.be

近くにダナン大聖堂という美しい教会がありました。フランス植民地時代に建てられたものだそうです。

ダナン大聖堂

ここでしつこく付きまとうGrabバイタクシーの運ちゃんがいて、話を聞くとUS$7で市内観光をしてくれるという。かなり安いと思い乗ることにしました。東南アジアの配車業界では数年前にUberがGrabに事業譲渡して今はGrabの独壇場らしい。Grabの料金表を見せてもらったらその半額くらいの金額でした。運転手は個人契約だから自分で客をつかまえる分には会社の言うとおりにしなくていいのでしょう。

バイタクシー運転手 Tung Nga さん

バイクの背中越しにみたドラゴン

ビーチに連れて行ってもらいました。この海岸線には高級ホテルが建ち並び一大リゾート地となっています。

ダナンのビーチ

ダナンの聖地、マーブルマウンテン(五行山)へ。5山全て大理石でできているといいます。

五行山 今いる山が洞窟のあるメインの山

孫悟空が最初に閉じ込められていた洞窟がこの洞窟だという話。洞窟内に仏像がたくさん彫られています。

神々しい仏像

トゥンガさんにミーソン遺跡まで連れて行ってくれないか、と聞いてみたら、US$40で行ってくれるという。ホテルで朝、ミーソン遺跡に行きたいからタクシーを手配してくれないか、と頼んだら、遠くて行けない、と全く相手にしてくれませんでした。トゥンガさんに出会えて良かったです。

 

ミーソン遺跡は2世紀から14世紀にかけてベトナム中部で隆盛を極めたチャンパ王国の遺跡です。世界遺産に指定され、今回の旅で是非訪れてみたいと思っていた場所でした。

 

現地までダナン市内からバイクで1時間半かかりました。切符売り場からカートと徒歩で何キロも行った地点に遺跡が点在していました。ベトナム戦争でずいぶん破壊されたようです。

高度な建築技術が使われていると言いますが、こんな山奥にたくさんの建築物を建てたのは何故か興味がわきます。

 

昼食でミークワンというローカルフードを注文しましたが、モノが来てから気づきました。しまった。パクチーを抜いてもらうのを忘れていた。細かく大量に入っているパクチーを取り出すのは難儀です。見かねて店の女の子が箸とスプーンを持ってきてパクチーと取り出すのを手伝ってくれました。

エビ・豚肉入りのミー・クワン

味の方は、ちょっと好みからは外れます。スープがいまいちです。

 

帰りにカフェで休憩。ベトナムコーヒーをご馳走になりました。かなり濃厚で甘い。

ベトナムコーヒー

何時間も後部座席に座っていたので日焼けはするし腰がきつい。

1時間半かけてホテルに戻り、一眠りして夕方から散策。

夕方のハン川川辺

目の前のソンハン橋を歩いて渡ることに。

ソンハン橋

歩いているうちに夕闇が落ちてきました。

ハン川沿いの高層ホテルのシルエット

ダナンは海鮮料理が有名ということなので、タクシーをつかまえて連れて行ってもらいました。海辺沿いに海鮮料理屋が軒を連ねていますが、どれも巨大です。連れて行ってもらった店は2階席を入れると200人くらい入れそうです。

 

奥に水槽ルームがあり、そこで食材を選ぶシステムです。魚の種類は少なくて、貝の種類が豊富でした。

水槽 

貝とエビとイカを頼みました。貝とイカの皿に乗っている葉っぱは種類の違うパクチーでした。イカの皿の果物のようなモノもかじってみたらパクチーの味でした。

ビールでほろ酔い気分になったところに、気持ちいい海風が吹いてきて幸福感に満たされました。代金は711,000ドン(4200円)。ちょっと贅沢しました。一人で来るところじゃなさそうです。