世界遺産 カッパドキア
6月5日(月)
10時間の夜行バス旅。なかなか眠れるものではありません。途中トイレ休憩が3回ぐらいありました。
朝4時、明るくなりかけた外を見ると延々と地平線が続いています。高原と思っていましたがむしろ平原です。
7:30、カッパドキアの一つの中心、ギョレメに着きました。
予約していたドミトリーは歩いてすぐの場所にありました。チェックインタイムは13:30でしたが、ありがたいことにその場でチェックインさせてくれました。
カッパドキアと言えば奇岩群が有名で、トルコへのツアーには必ずと言っていいほど組み込まれているものです。8000万年前の火山噴火で降り積もって固まった凝灰岩が後に浸食されてこの奇岩群を形成したと言います。凝灰岩の面積は九州と四国を合わせたくらいあるらしい。
カッパドキアはその奇岩でできた洞窟をそのままホテルにした宿が有名なので、そこに泊まってみたいと思っていました。しかし調べてみると結構な値段がするので、洞窟ホテルとしては一番安いホテルにしました。2泊で1015リラ(7105円)。
2段ベッドが置かれているだけです。男女共用で女性もたくさん泊まっていました。女性がいるのだからせめてカーテンが欲しかったです。
このあたりは洞窟ホテルだらけです。
当日のオプショナルツアーに間に合うというので、9:30出発のグリーンツアーを申し込みました。グリーンツアーは少し郊外を1日かけて回るコースです。60ユーロ(約9000円)。
最初の絶景ポイントはギョレメポイント。360度パノラマが広がります。
次に向かったのはカイマクル地下都市。カッパドキアには洞窟を利用した地下都市が30カ所以上あると言います。最も観光客の多いカイマクル地下都市は8階層あって、最大2万人が住んでいたそう。住んでいたと言うより、避難してきたといった方が正確かもしれません。この地はキリスト教徒が早くから居住していましたが、イスラム勢力やモンゴル軍などの侵略を受けるたびに地下都市に避難してきたようです。地下都市は生活のためより食料の貯蔵場所としての利用が主だったようです。
あまりきれいな写真が撮れませんでした。
次にウフララ渓谷に向かいます。
全長12kmに渡る渓谷で、キリスト教徒たちが作った岩窟教会も残っています。奇岩群の自然遺産と、それを利用した教会や地下都市の文化遺産が合わさり、複合遺産と認定されたということです。
昼食は川の畔のレストランで。魚を選択しましたが、あまり味がついてませんでした。
ところで、今日のグリーンツアーの参加者はイラン人の3人家族、米国から来たもとイラク人とヒスパニック系の彼女、それから私の計6人でした。ガイドはトルコ人。
アラブとイランとトルコという中東の3民族が英語を介してコミュニケーションをしているという図は興味深いものがあります。
イラン人の彼に、イランは経済制裁を受けていて大変じゃないですか、と聞いたところ、それは人によります、自分は医者なので大丈夫です、とはっきり言ってました。
家族で海外旅行に行けるのだから裕福なのでしょう。
昼食後、ピジョンバレーの絶景を見に行きました。
その後はお決まりのみやげ物屋などに連れて行かれてツアーは終了。
夕食は近くのレストランへ。
スパイスのきいたケバブはなかなかいけました。
6月6日(火)は夕方からのサンセットツアーを申し込みました。35ユーロ(5250円)。
カッパドのツアーと言えば一番有名なのが気球に乗って上空からカッパドキアを見学するツアーですが、値段が3万円~4万円します。そこまでの価値はないだろうと思い申し込みませんでした。
夕方17:50にバスが迎えに来ました。そのままバスで日没ポイントに向かうと思いきやさにあらず、途中で倉庫が並んでいる場所に停まり、ヘルメットを渡されたのです。この4輪バイクみたいなので行くのか・・・。
しかも自分で運転しろ、と言うのです。こんな乗ったこともない乗物をいきなり運転しろと言われても・・・(汗)。それに、誓約書みたいなものにサインされられたけど、あれは何だったのだろう。
結局写真の運転手さんの後ろに乗っていくことになりました。今回のツアーの同乗者はアフリカ系のカップル1組とインド人カップル2組。それぞれ男性が運転し女性が後ろに乗る形で出発。途中の道はかなりデコボコがあり、やはりバスで行くのは無理だったのかもしれません。
最初の絶景ポイントに来ました。
我々は一番遅く着いた組のようで、すでに100台くらいの4輪バイクが集まっていました。
次の絶景ポイント。
最後に日没観察ポイントまで来ました。
帰りは運転手を後ろに乗せ、4輪バイクを自分で運転しました。意外と簡単で、なかなか爽快な体験でした。2輪じゃないので倒れる心配ないし、運転免許も要らない乗物なのでしょう。
夜は当地の名物料理、壺焼きケバブに挑戦しました。壺に肉野菜を入れて煮込み、それを割って中身を食べるというものです。値段(350リラ)の割には期待したほどではありませんでした。