7ヶ国目アルバニア入国

2024年6月5日(水)

 

今日はモンテネグロを離れアルバニアに向かいます。

アルバニアの首都ティラナ行きバス

 

 

古都ブドヴァ、首都ポドゴリツアを経てアルバニアとの国境に到達。

出国はバスを降りて一人一人パスポート審査。でもアルバニア側の入国スタンプは押されませんでした。

途中で人の乗り降りがあり到着までに時間がかかりました。朝8時出発でティラナについたのは3時半。7時間半のバス旅でした。しかもバスターミナルは市内中心部から5,6キロ南にある東部ターミナル。ここから市内に行くのにバスで1時間近くかかります。

事前情報では国外からの長距離バスは中心部の国際ターミナルに着くということでしたが違ってました。

 

ティラナの日差しは痛い。南国に来たようです。

数奇なアルバニアの歴史

アルバニアとい国の歴史を調べると、こんなに数奇な現代史を持つ国は少ないんじゃないかと思えてきます。戦後スターリンを崇拝するエンヴェル・ホッジャという独裁者の元で共産主義国家を建てましたが、中ソ対立が起こるとソ連を批判し中国一辺倒に。文化大革命に影響を受けて全ての宗教を禁じる政策まで行っています。しかし米中が国交回復すると今度は中国を批判して遂に鎖国状態になり、「ヨーロッパの最貧国」とまで言われるようになりました。その後1990年代の東欧革命を経て市場経済へと移行しました。

でも話はこれで終わりません。アルバニアに詐欺師集団がやってきてネズミ講を始めたのです。資本主義を知らない民衆はこぞってこれに参加し、最終的に国民の三分の一が全財産を失ったといいます。政府の無策に怒った民衆が蜂起し内乱状態にまでなります。

 

こんなどん底からいったいどうやって立ち直ったのか、とても興味があります。

2023年のヨーロッパの一人あたりGDPを見ると、51国中、アルバニアは41位。その付近には42位ボスニア・ヘルツェゴビナ、45位北マケドニア、47位コソヴォなどバルカン諸国が並んでいます。少なくてもアルバニアは今ヨーロッパ最貧国ではなさそうです。

 

現地通貨レクの両替

 

予約していたホステルに向かうのに、市内バスを使わないといけません。アルバニアのバスはワンマンではなく、車掌のような人が乗り込んできて現金で切符を売る方式です。乗る前に現地通貨を手に入れないと、と思っていたら、コトルから一緒に来たバスの運転手がユーロでも大丈夫、というのでそのまま乗ったら・・・ダメでした。現地通貨で40レク(約68円)を払えというのです。困っていたら前に座っていたドイツ人の夫婦が40レクを恵んでくれました。ありがたい。

 

アルバニア通貨の1レクはほぼ1セントユーロです。つまりユーロにゼロ2つつけたものがレクなのでとてもわかりやすい。両替商もこのレートで交換します。40ユーロを両替したら4000レクになりました。

数年前の記事では1レクはほぼ1円だからわかりやすい、と出ていましたが、今は1レクが約1.7円なので円がどれだけ値下がりしたかわかります。

 

ティラナは奇妙な建物の宝庫

ホステルに荷物を置いてティラナの街歩きに出かけました。もう5時を過ぎていたので観光する時間はあまりありません。

 

市の中心部にあるスカンデルベグ広場。

スカンデルベグ広場

スカンデルベグは15世紀の中世アルバニアの君主でオスマン帝国に抵抗した民族的英雄とのこと。

スカンデルベグの銅像

かつての独裁者エンヴェル・ホッジャに捧げる建物として建てられましたが、2022年に文化施設として蘇ったようです。

エンヴェル・ホッジャ博物館(通称ピラミッド)

 

ティラナ城跡は門しか残ってません。

ティラナ城跡

中はおしゃれな店とレストランの街になっていました。

 

ティラナの街には変わったビルがたくさんあります。デザインの奇抜さを競っているみたいです。

 

 

ティラナの道路でちょっと変わったところが3点

 

その1.信号の柱が信号と一緒に色が変わる

 

 

その2.道路の中央に自転車用の道がある(全部の道路ではないですが)

バイクもここを走ってました。

 

その3.横断歩道がカラフル

 

 

アルバニア料理を食べようと思ってネットで紹介されていた店に行ったらメインはイタリアンでした。アルバニアは第二次大戦中イタリアに占領されていたこともあってか、イタリアとは縁が深いようで、イタリアン・レストランがたくさんあります。イタリアンならパスタが安心です。

カルボナーラ

ボリュームたっぷり。おいしくいただきました。ビールと合わせて1000レク(約1700円)は日本のレストランでもこれくらいするか。